vol.114 洗練されたエゴとは
翡翠さんからのお便り③
・魔道師の褒め殺しには注意
・洗練されたエゴの例「電車での古川の場合」
はい。今回が最後になると思いますが、翡翠さんのお話の3回目ですね。3回に分けました。
で、今日はエゴの洗練されたエゴとはどういうものかっていうのをきちんとお話しておきたいと思いますね。
翡翠さんって、割となんかね、別に褒め殺しするわけじゃないけど。
あのね、結構ね、目風じゃないんだけど古川がね、褒め殺しってやるんですよ。古川ってのは、古川がやってるわけじゃなくて、古川はけっこう無垢な子なんですよ。けど古川に入ってる魔導士が褒め殺しってのが好きなんですよ。誉め殺しって分かりますか。ほめて潰すわけじゃないんだけど、その人のエゴをあぶり出すっていうのをやるんですよ。
だから気を付けてください。あんまちょっと、あんま、ちょっと褒められすぎかなと思ったら気を付けた方がいいですよ。魔道士がやってますから。
で、エゴが出てくるとそこつっつきますから。
この間の事件はですね、あれですよ、褒め殺しでもなくて、勝手に向こうからやってくれましたけども。
洗練されたエゴの話しましょうかね。
『芸能人を例に出されたエゴを洗練させるというお話ですが、私は洗練されている人というと、サバサバした感じでこだわりや執着があまりなく、でも人目を引いたり、話を聞いていたくなるような人をイメージします。』
もうその通りですね。
『どなたかお手本になる芸能人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。』
あんまりいないんですけども、でも居られますよね、何人か。でも、それはご自分でお探しください。
でね、 だいぶ前になるんですけどね、例え話じゃないんだけども、古川がよくやってたことがあるんですよ。
古川の記憶から引っ張ってきたんで、かなり前の話なんで、正確かどうかはわかんないんですけども。
あのですね、 電車に乗ってるじゃないですか。昔、古川はよく電車に乗ったんですよ。タクシー、あんま好きじゃなかったんですね。電車の方が速いし、渋滞に入んないし、だからぱっぱっぱっと、もう、よく走ったり歩いたり、動き回ってましたよね、古川。その時に、電車に乗ってる時に空いてたら座りますよね。
でも、ほら、おじいさんとかおばあさんとか、あるいはその身障者の方が入ってくると、古川は立つんですよ。
立つけど、あのね、どうぞという形で立たないんですよ。もう次で降りる、 あるいはなんか用事があって他に行くっていう感じで居なくなるんですよ、そっから。で、その後、座ってくださいと、なんとも言わないんですよ。
だから、後ろも振り向かない。だから、その方が座ったかどうかさえも気にしないんですよ。
だから、他のなんか頑丈なやつが元気でぱっと座るかもわかんないですよ。あるいは、図々しいおばちゃんがあーって行ってドンと座るかもわかんない。それはわかんない。そんなこと知ったこっちゃないんすよ、古川の。どうでもよくて、とにかくいなくなるんですよ。
で、そういう話をしたことあるんですよ。なんでそういう話したかっていうと、 多分ですけど、古川の記憶によると、自分はそういう席を譲りたいんだけども、声のかけ方が分かんないとか、声をかけて譲ったあと、どうしたらいいかわかんないという話が多分あったんでしょう。質問があって、それに答えて、僕はこうしてるよって言ったと思うんですね。
それはね、まさしく洗練されたエゴなんですよ、行為なんですね。洗練されたエゴっていうのは、行為を伴わないと意味をなさないので。
これで面白いのは、 それを喋った1週間後ぐらいなんですよ。
僕の周りに魔女がいるんですよ。古川の周囲に当時魔女、今もいるんですけども、魔女がいて。
あのね、当時社長だったんですけども「社長、聞いてくださいよって。私、すごいもん見ちゃいました」って。彼女もその当時は電車で来てたのかな。電車でどっか行ってたのかな。その時に見た話で、休みの日にすごいかっこいい人がいたって。
なんかやっぱお婆さんが入ってきて、男の人が、若い人が座ってたんだけど、その、ぱっと立ってどっか行っちゃったんです。席譲るでもなく、なんでもなく。
おばあさんが近くいて、ぱっといなくなって、どっか行っちゃって。だからおばあさんそこ座ったらしいんだけど、それをその魔女が見てて、かっこいいと思ったって思ったのを私に延々説明するわけですよね。僕は聞いて、「そうかそうか、それは偉い人だね」って言ったんだけど。
多分これね、宇宙全史読んでる人じゃないかなと思ったんですよね。もう違ったら、その人はそれでかっこいいけど、あんまそういうことする人僕知らないから。宇宙全史のBBSも結構影響力あるし、ちゃんと学んでる人いるんだなと思ったんですよ。そういうことですよ。だから、お手本になるでしょ。
(そういうこと:「何かやる」→「やった後に執着しない(自分がいい事をしたということにこだわらない)」翡翠さんがおっしゃるようにサバサバした感じですね)
もうこんな時間。はい、じゃあ今日はここまでで。翡翠さんのお話、大変勉強になりましたね。以上です。またお便りください。